2014年3月31日月曜日

対照的

次は土壁に穴を開ける

よし!と思って写真を撮って机に戻り、
現場を見るとあまりの小ささに可笑しい。
一歩下がって見る度に、視点が移動するのが面白い。

一すなわち多

なんとかタイルは剥がれた。
タイル、モルタル?、合板、それを取り付ける為の木、向こうが土壁。
その向こうもおそらく木組みと、合板、そしてトタン。

相変わらずお粗末な作りだと思う。
これでは冬寒いのは当たり前だろう。
灯油が安く、点で暖房すればいい、といった社会背景の上にある考え。

本当に費用を抑えたいなら、断熱はしっかりしないと。
2階なんてなくても良かったのだし。

タイル一剥がしたら露わになった、生産、拡大、消費、の価値観。

電線はやっぱりなかったので助かった。
さーて何枚剥がし、どうやって壁面金具を付けようか。

タイル

とりあえず一枚剥がして作りを見ることにした。
マイナスドライバーと金槌で小一時間。
まだ剥がれない。
やっている時は目地セメントを剥がすことが世界の全てくらいの勢いだが、
一歩離れると、今までとほとんど変化のない壁がそこにある。
面白いなと思った。
これが全てだと思っていたことが、一歩さがるだけで、なんてことない他愛ないことになる。

おそらく普段の視点も気付けないだけで、同様の状態に陥っている。
どうすれば一歩引いて現状を見れるか、
俯瞰できるか、
心がけはもちろん大切だが、
それよりも具体的なこと、
そうか、自分なんか相手にしてもらえないだろう、と思えるような方に、
勇気をもって話しかけること、
自分が今何を考え動いているかも含め、伝え、
その方の反応、言葉から、
いたらない自分を理屈抜きに感じられるだろう。

歩みを止めることなく、謙虚さを抱いて、肩を叩いてみよう。

2014年3月30日日曜日

ペレットストーブの設置

部材が揃ったのでいよいよ設置工事開始。

扉の開け閉め、
掃除が支障なくできるか、
ペレットの供給に支障はないか、
煙突は届くか、
操作盤は扱いやすいところにあるか、
操作時に火傷するおそれは高くないか、
タイルは必要最小限の剥がし工事で済む場所か、
壁内に電線はなさそうか、
柱から外れているか、

ここなら大丈夫だろうと思う位置と向きにした。
だけど、きっと何か見落としている。

しかし、次へ。タイルを剥がすためのグライダーが家にないか探す。
ミニルーターは無い。
グライダーは動くか、ディスクは新調した方がいいかも。


2014年3月9日日曜日

午前中は一家三人で里山資本主義の人の講演へ。

午後は柏原に戻り、去年から行かなければと思いつつも行けないままだった方の御宅へ行ってきた。

柏原のホームページを作りたいと言った時に紹介されたその人は、30年ここ柏原で写真を撮っている。現在90歳。


その人が父に「男の子をつくらなあかん」と言ったらしい。

それで今のぼくがいる。そんなことを語る人がいる。

問答無用の理屈抜きで故郷を感じさせられた。今立っている場所を教えられた。

90歳のその人から矢継ぎ早に「ぼくには写真を撮ることくらいしかできまへん。暮らしているここの人や景色を取り続けている。あと五年は生きたい。そやから友達になって欲しい」と言われた。

ありがたい限りで、これもまたぼくができること、さしてもらえることの一つだと思えた。

この場所でやること、やれることは沢山ある。

里山資本主義の講演も悪くはないが、やはりあれは都市部の人に向けたものだろうと感じた。

あの本を読んで共感を覚える地方に暮らす若者たちの存在は時代の流れを感じられて嬉しい。

しかし、帰宅後に起きたことは、本で体系化されたことのど真ん中。そのもの。生だ。エネルギーが違う。


今年中に必ず柏原のホームページを完成させる。

そこに載る写真はその方のをお借りしたい。

これを機会としてまた色々動くと思う