よし!と思って写真を撮って机に戻り、
現場を見るとあまりの小ささに可笑しい。
午前中は一家三人で里山資本主義の人の講演へ。
午後は柏原に戻り、去年から行かなければと思いつつも行けないままだった方の御宅へ行ってきた。
柏原のホームページを作りたいと言った時に紹介されたその人は、30年ここ柏原で写真を撮っている。現在90歳。
その人が父に「男の子をつくらなあかん」と言ったらしい。
それで今のぼくがいる。そんなことを語る人がいる。
問答無用の理屈抜きで故郷を感じさせられた。今立っている場所を教えられた。
90歳のその人から矢継ぎ早に「ぼくには写真を撮ることくらいしかできまへん。暮らしているここの人や景色を取り続けている。あと五年は生きたい。そやから友達になって欲しい」と言われた。
ありがたい限りで、これもまたぼくができること、さしてもらえることの一つだと思えた。
この場所でやること、やれることは沢山ある。
里山資本主義の講演も悪くはないが、やはりあれは都市部の人に向けたものだろうと感じた。
あの本を読んで共感を覚える地方に暮らす若者たちの存在は時代の流れを感じられて嬉しい。
しかし、帰宅後に起きたことは、本で体系化されたことのど真ん中。そのもの。生だ。エネルギーが違う。
今年中に必ず柏原のホームページを完成させる。
そこに載る写真はその方のをお借りしたい。
これを機会としてまた色々動くと思う