2012年3月4日日曜日

想いの連鎖


(福島在住の方の声を聞いて浮かんだアイディアを実現するために、
核となる方へ以下のような打診メールを送りました)


京都で行われた「障害者と原発」というシンポへ行ってきました。
福島にある「福祉のまちづくりの会」代表鈴木絹江さんは
「フクシマに何ができるか、具体的に考えて下さい」
というようなことを講演の締めの一部として話されました。

「沖縄在住の方が野菜を共同購入し、送り続けてくれている」
というお話を聞いた時、
自分は自身の食べる野菜に「大地を守る会」のものを選んだりしておいて、
現地の人に「何が必要ですか?」と聞くこともなく、
また周囲の人と何ができるかを真剣に考えることもせず、
必要な人のところへ必要なものを分けるということをしていないと気付きました。

震災からほぼ一年、自分はデモや署名、少額の募金をしたくらいで直接的、具体的には何もしてこなかったのではないか?
このことを一緒に参加したIさんに話すと、
「有機無農薬栽培を行なっているNさんの野菜を送ってもらえないかな?」
と返事がきました。

絹江さんに「今必要なものはなんですか?」と聞くと、
「野菜と、いただけるなら募金」と返答がありました。
それで、Nさんの有機無農薬野菜を仲間で買い取り福島へ送るシステムはできないだろうか?と考えました。

大まかにIさんと決めた案は以下の通りです。

・Nさんに栽培から発送(月1回)までをお願いする
・栽培にかかる費用、送料等は仲間の有志がNさんに支払う
・長い支援になると思うので、双方無理のない範囲で続ける

例えば、
Nさんと送料込み5千円以内で出来る支援を結んだとします。
最小でもIさんとぼくが折半でNさんに支払うので、
Nさんに金銭的負担がかかることはありません。
有志が増えれば一人分の負担は軽減されます。

毎月発送できるかどうかは収穫量にもよるかとは思いますが、
Nさんの野菜を提供可能な範囲内で福島へ送って頂けないでしょうか?

ちなみに次の段階としては次のようなことを予定しています
・有志を募る
・プロジェクト名を参加型で決める(事務所にチラシを設置)
(ex.ハチドリ便、月のかけはし。等々皆にも案を出してもらう)

Nさんの野菜はF1ではなく自然のままなので大変喜ばれると思います。


*
以上のようなメールを京都から帰宅して夜中に送信し、
朝、Nさんから快諾の返事を早速頂けました。

後程Nさんからの詳細は届くそうです。
収穫量や費用等、考え始めると厳しいところも出てくるかとは思いますが、
有志もすでに一人見つかったので、四人で話し合いながら実現を目指したいです。

新しい有志のHさんから、
「あの辺りは空家も多いので、福島の農家の方で移住を希望される方に提供できないだろうか?」
との提案もでてきました。
想いを有する人の繋がりができていくようで嬉しいです。

そのシンポでは嬉しい出会いもありました。
講演の話者の一人である槌田さん(http://www.futoko.org/special/special-06/page0922-258.html)のお話しされている姿、言葉を聞いていると、
まるで故松井浄蓮師を彷彿とさせ、
講演後にそれを伝えるとやはり浄蓮師を慕う方でした。
槌田さんはぼくと違って40年以上も土に根ざした生活を実践されているお方です。
近々その方に手紙(名刺にEメールは記載されてありません)を書こうと思います。