2013年4月30日火曜日

不確かをどうとらえるか


カウチサーフィンを始めたのはいつだったか。。
先月くらいにやっとこさ自己紹介を充実させて、
昨日初めてサーファーがやってきた。

紳士で謙虚。博識で人情溢れる方だった。
生傷が絶えない。そんな印象。
それに比べて自分は少し転んだだけで消毒をして絆創膏を貼るような柔さであると再確認。

経験値。
不確かで掌握できるものではないものを、確かで掌握できると錯覚していることを薄々感じながらも盲目的に得続ける経験値と、
不確かで掌握できるものではないものを、抗うことなくそのままにとらえ、その中に入りそれを楽しむかのように得ていく経験値。
その差は雲泥の差。異質。

初めてのカウチサーファーが彼で良かった。心地よい風でした。
次のサーファーからの打診が待ち遠しいです。

2013年4月16日火曜日

壁ではなく溝か


さべきんトライを広めるにあたって、そもそも自分自身が障害者差別禁止法についてろくに知らないでは話しにならない。
そう思い情報収集を始めました

がー、試しにgoogleのニュース検索で「障害者差別禁止法」と入れて出てきた結果は8件。8件って中々見ない数字だなあ。
先日の会議で「メディアウケが悪い」との発表があったけどそれが裏付けられた形。
既存のメディアが扱う「ニュース商品」は重要性より話題性。
話題性としての商品価値があるかどうか。

ウケが悪い理由は「面白くないから」だそう。
面白い面白くないは、興味がある興味がないに言い換えられると思う。
障害者差別禁止法という名前からも、「障害者のための法律」で止まってしまい、
自分には関係のない向こう岸の話しとなり関心がわかないのだろうか。
学生時代から分離されされることで強められた区別、線引き。
施恵として位置づけられがちな福祉からも同質のものを感じる。

どうすれば自分事としてとらえてもらえるか、が鍵になるのだろうか。
誰もが住みやすい社会にしたいと思うのであれば、障害者差別禁止法は「一部の人のためだけにある法律」ではなくなるはずなのだけど。
これも自立ではなく孤立を進めた社会の産物だろうか。
ヒトとモノとコトが分断され、ヒトもモノもコトもカネの後にくるように。
「先立つものが必要」とは皮肉で薄っぺらな言葉だ。

メディアが欲しがる話題性なんて、表面的な大きくてわかりやすいものだろうという思いが強くなる。
面白さの言葉には、斬新さや突拍子もなさが含まれている。
障害を持った人達が全国から1,000人集まり、大阪から東京まで600キロを野宿しながら歩く
とか、インパクトが欲しいだけなのだろうと。
海外からも参加する、も効果的なのでは。
ニュース検索の結果が二桁増えるように、周知されるように。


TRYについてはコチラ



2013年4月8日月曜日

iNPH 特発生正常圧水頭症

五日程前、家の廊下で母が尻餅をついた
腫れることなく、色も変わらず、熱ももたず、押してみても激しく痛がることもないので、ひとまず安心した。
翌日から痛さを理由に起床をしぶるようになった。
一昨日は立ち上がることもままならなくなり、歩行はずるように、3センチずつ進むようになった。
昨日から着替えも出来なくなり完全介護となった。

体調の変化は、肉体だけでなく心理的要因もあるのだろうと、周りの人とも相談して様子見と判断。
痛みや違和感が認知症ゆえにうまく表現できず、体調不良として現れていると。

歩行障害は認知症の症状の一つだろうか?
疑問に思い検索すると、どうやらそうであるという検索結果がでる。
いくつか読んでいくとiNPH=特発性正常圧水頭症という言葉に出会った。
治る認知症の話しだ。
認知症ではないかと疑い始めた頃得た情報でもあった。
だけどその時は歩行障害はなかった
現在はiNPHの症状全てに当てはまる。

自身でもわからない不調は本人が一番辛いだろう。
不器用に介護するぼくに向かって、申し訳なさと、自責の言葉を言う。
「気にしないでいいから」と言うと「そうはいかんよ」と返ってくる。
逆の立場だったらぼくもそう答えると思う。

母は長年苦労してきた人だ。
晩年にいたって何故、自身の体調不良に嘆き、関係する者に申し訳なさを抱かねばならんのだ。
それが解決とまではいかなくとも軽減するかもというのであれば、
選択肢に入れまずは専門家に相談したい


2013年4月6日土曜日


午前中お借りする田んぼの棚田を見学させてもらった。
無農薬、無除草剤、無肥料の自然栽培で行うことが前提の棚田。
いくら自分一人がそれを目指しても隣の田んぼでは農薬、除草剤なんてことはよくあり、そうではない空間を見つけるのは一苦労。
無農薬なんて一言口に出しただけで、相手にされず、説得という無駄な労力が必要になる。
ぼくはずっと自然と一になるような食の循環を求めていた。それを行うのに他のステップは踏まないにこしたことはない。
地元である場所に自然栽培、自然農を広めるというのは別の目標としてじっくり取り組めばいい

2013年4月4日木曜日

読まれることを意識していないものが読まれることの意味

興味深いメールが転送されてきた
書かれていた内容は勿論のこと、
自分が感じたことを他者に伝えることは大きな意味があることなんだと改めて思うことのできる得るものの多いメール。

転送された人は、まさか見ず知らずの第三者に読まれているとは思っていない。
本来ならプライバシーの侵害、個人情報流出だと、転送した人に憤慨するだろうが、おそらくならない。
「あぁ、あの人らしい。」で終わる。

そんな魅力ある「あの人」とその友人との文通には、
自分が行い体験し、得て、感じたことが記されてあった。
バックグラウンドが自分と同じ、もしくはそれ以上の田舎社会なので目を見開き拝読。

興味深い記述の一つが、
「農業政策と農山村政策は違う。農業や林業の支援ではなく、そこで暮らすことそのものを支援しないと人がいなくなる。」
そう、政策は面でないと、と思う。

最後の結びは二年間の学びから実践への志が書いてあった。
「私がこれからこの地でやるべきことは、山間の人たちの受け継いできた文化を今の時代で失わせないことではないかと思います」

伝統の森を作られた森本さんの言葉を思い出した。
重要な仕事を見つけられたのだと思う。

感じたことを他者に伝えることには大きな意味がある。
表現することの大切さをこのメールを通して思う。
この方と同じ二年間の学びの場に出席することは難しい。
だけどそこに出席しなくても、こういった感想を聞くだけで共有できるものがある。
その人の心の震えが伝わってくる。
それは心地よく、また今度は自分自身が震えを発する側になれば良い相乗効果が生まれるはず。

四月に入り新聞の購読をやめた。
記事になる情報、世の動きがこれまで以上に茶番に思えてきたからだ。それ以前にそもそも自分の足と手と目と耳で得られるもので十分。「範囲」は狭まるが「深さ」は精進次第で増すことができる。
両手で持ちきれないほどの情報はいらない。
社会を知るのと、情報を収集することは似て異なるもの。

この転送メールと、新聞が扱う「情報」の位置づけは異なる。

大切なのは結果ではなく過程。過程の連続。
意味があるかないかではなく、結果ありき答えありきの動機ではなく、
表現し続けること、他者に向けて伝えようとし続けること。
第三者にも読んでもらえてなおかつ感動してもらう為に書くのではなく、発し続けた先に呼応があった。
結果ではない、し続けること

2013年4月3日水曜日

建具の再利用

車を収納するのに表の座敷をつぶしました。
それによって余った建具を、襖と入れ替えました。

 先祖に見守られ(諦められ) ながら長さ調整していきます
 大正時代の建具がおもむろにギコギコと
入れ替え完了

車の後方はまだ一畳分の幅の板が残してあります
そこには煉瓦ロケットマスヒーターを作る予定
それにはまだ物が多いので、整理して空間確保していかないとなぁ

鉋だけでも20個ほどあるので、道具シェアとか。
何もかもお金で解決しないで、自分で出来る事は自分でやろうという人達は、ネットの力もあって増えたと思う。欲しがる人もいると思うのでそういう人達に渡っていけば良いな

(車を家の中に入れても排気ガス臭くないのは電気自動車の思わぬ利点でした)

春、解体再開

冬も終わり雪も溶けたので解体作業の再開です
子供達が入ってきては危ないし、朽ちている部分もあり隣近所に迷惑がかかるといけないので早めに着手。
なのですがその子供がそもそもこの集落にほとんどいない別の大問題
「子供は未来」
この言葉が繰り返します。

後方の小屋と、右隣の電柱、シュロの木に、朽ちた車、不燃物、そして木材の処理
これらを自分達の手で行った後は専門業者に整地を任します

今回はおじさん達と共同できることになり、ありがたいです。
電柱なんて自身で倒そうとは思いませんでしたが、ノウハウを知っている方に手伝ってもらいつつ。

相続なんて金持ちの問題だと思っていましたが、
誰にも平等に関わってくるんですね。
どうしたもんかと悩みながらも一歩一歩、少しずつ行っていたら、手伝ってくれる人がなんだかんだで増えました。声をかけてもらえると負担が一気に軽くなり、本当に嬉しいです。
小屋の中
母屋の整理や先につぶした仕事場に比べ片付ける種類は少ないし楽に終わりそうです 。
材木はロケットストーブの燃料にもう少し確保します

小屋全景
 電柱を倒すのは初体験
小屋もお隣さんと隣接しているので引っ張って崩すのはやめようと思っていましたが、
なれた人が手伝ってくれることになり再度自己解体
不燃物、車、木材
金物は回収業者へ
木材は燃料にしたい人へ譲り
コンクリートと廃車は土建屋に相談です