2013年11月7日木曜日

言霊

カンタ・ティモール上映会に向けて動いています。
先日京都での上映会に参加させていただいた際に聞いた、監督である広田奈津子さんから伝えられた映画の中心人物アレックスのメッセージ。
ぼくはそれを聞いてからだの奥底がふるえました。

文字にされているなら教えてくださいと頼んだところ、先ほどメールをいただきました。
映画と監督の声を楽しみにしていてください。 上映会は来春の予定です。

「…2011年5月、津波のすぐ後にアレックスに会いにいった時、彼等は特に原発事故のことを心配していて、「毎日祈っているよ」と言ってくれました。そして「僕たちは地下資源をめぐる戦争ビジネスに巻き込まれ、それを冷静に見てきた世代だから、原発の背景にいかにややこしいことがあるか想像している。でも日本の人たちはこの試練を乗り越えようと頑張っているだろうから伝えてください」と、この伝言を預かってきました。

『自分たちの仲間が10人にしか見えなくて、対するものが大きくて、巨大で、千人にも見えても、もしそれが本当に命に沿った仕事、命が喜ぶ仕事であれば、亡くなった人の魂がついていてくれる。それは千どころじゃない。
絶対に大丈夫だから恐れないで続けて下さい。仕事の途中で命を落とすことがあるかもしれないけれど、それでも大丈夫だから恐れないで下さい。
もしどうしても仲間が10人にしか見えなくなったら、ぼくたちのことを思い出して欲しい。 ぼくたちは小さかった。あの巨大な軍を撤退させることが出来たら奇跡だと笑われた戦いでした。でも最後には軍は撤退しました。
それは夢でも幻想でもなくて現実に起きたことです。見えない力も、ぼくたちを支えてくれました。どうか信じてください。』

http://www.canta-timor.com/